「中国、チベットの地下水と湧き水を調達し、ペットボトルに詰めて販売」

公開日 : 2023 年 6 月 4 日午前 4:39 GMT

| 更新日 : 2023 年 6 月 4 日 7:51 AM GMT

ラサ：中国はチベットの地下水と湧き水を調達し、ペットボトルに入れて中国全土に販売しているとチベット・ライツ・コレクティブが報じた。

報道によると、中国は地球上で最大のプラスチック汚染国だ。『メルトダウン・イン・チベット』の著者マイケル・バックリー氏は、チベットのボトル入り飲料水は中国で最も清潔で自然のままとみなされているとニュース報道で述べた。ボトル入り飲料水は中国人の利用者をターゲットにしているが、かつては自然のままだったチベットの川がもはや信頼できなくなっているため、ますますチベット人自身もターゲットになっている。中国の鉱山事業による汚染で川の一部が危険になっており、汚染された水でヤクが死亡している。チベット・ライツ・コレクティブの報告によると、これは中国人起業家がチベットから地下水を盗み、以前は無料で入手していたチベット人に地下水を売り返したというものである。かつては自給自足をしていたチベットの遊牧民は、今では物乞いをする者に成り下がった。

遊牧民たちは、いわゆる「自然保護区」に道を譲るために、伝統的な放牧地から強制的に排除され、コンクリートのゲットーに定住した。ここの遊牧民は中国政府の補助金に全面的に依存しており、その補助金は主にヤクミルク、チーズ、お茶、ボトル入り飲料水などの必需品の購入に充てられている。

遊牧民のヤク飼いたちは、お茶を除いてこれらの食料品をすべて無料で入手できました。チベット・ライツ・コレクティブの報告によると、遊牧民のヤク飼いたちは自分たちの水を汲むために川、湖、その他の水源の近くでキャンプをしていたという。今、彼らは中国の起業家たちがチベットの豊富な地下水と湧き水を利用してボトルに詰めている水を購入する必要がある。

チベットに埋蔵されている地下水は、チベットが中国の支配下に入るまで利用されることはなかった。そして、報道によると、2006年にゴルムドからラサまでの鉄道が開通し、上海や北京へのチベットのボトル入り飲料水の輸出が経済的になるまでは、そのような規模ではなかった。

2006 年に高原の数社の水ボトリング業者からスタートし、企業数は 2014 年までに約 30 社にまで増加しました。2014 年、チベット地方政府は水ボトリング産業を拡大するために 16 社の大手企業と契約を締結しました。ニュース報道によると、目標は2025年までに1000万トンのボトル入り水を生産することだ。

報道によると、チベットの中国製ウォーターボトリング業者は規制が不十分で、持続可能性や環境への影響に関する詳細はほとんど明らかにされていない。この大規模な地下水の採取が周囲の動植物にどのような影響を与えるかは不明です。マイケル・バックリー氏は報告書の中で、地下水と湧き水が非常に持続不可能なレベルで採取されていることが知られていると述べた。

地下水は再生するには数百年かかるため、再生不可能な資源と考えられています。一部のウォーターボトラーは、三江源国立自然保護区など、いわゆる自然保護区の範囲内で事業を行っています。チベットの地下水と湧き水への直接的な影響に加えて、インフラへの影響も考慮する必要があります。

報告書によると、中国の国営企業はチベットで採掘を行っており、チベットの川は中国の巨大ダムによって遮断されている。ボトル入り飲料水のための地下水の抽出は事態をさらに悪化させ、チベット人はこの水の抽出からほとんど利益を得られないと考えています。

チベットのボトル入り飲料水は人里離れた自然のままの場所で生産されており、チベットのブランドはステータスシンボルとして裕福なバイヤーにアピールしており、中国では他のブランドの最大3倍の価格で販売されています。

ボトル入り飲料水がチベットから供給されていることを識別するために、エベレスト山の北面が象徴的なロゴとして登場しました。チベット・ライツ・コレクティブの報告によると、約12のブランドがエベレスト山の氷河が生産に使用されていることを示すグラフィックやエベレストの写真を掲載している。

チベットの地下水と湧き水を急速に利用している産業はボトル入りの水だけではない。 Tiandi Tibet Green Barley Beer のメーカーである Tibet Water Resources Ltd は、チベットの大麦とラサ近郊で採取された湧き水を使用しています。ニュース報道によると、もう一つのチベット大麦ベースのビールはラサビールです。

チベット・ライツ・コレクティブの報告書によると、中国はボトル入り飲料水の世界最大の消費国です。過去20年間、中国の都市では、労働災害や排水、農業排水、下水のせいで、人々が数週間にわたり水のない状態で立ち往生するケースが数多く発生している。これは、人々が一晩でボトル入りの水に完全に依存するようになったということを意味します。 (アニ)

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